第75回全国高校サッカー選手権
これは初戦の国学院久我山戦で、直接フリーキックを沈めた時のものです。 このゴールは、現在の四中工監督の樋口士郎さんが監督着任後の『選手権初ゴール』であり、『選手権初勝利』に導いたゴールとなりました。 前半38分のフリーキック…。ファールを受けたのは関本本人でした。 試合開始から厳しくマークされ、度重なるファールを受けて相当苛立ち始めた様子でした。 彼がボールをセットした瞬間…これは大会後に監督やチームメイトと話した内容なのですが、その時チーム全員が彼のゴールを確信したのです。 夏過ぎ頃からだったでしょうか。彼は自主練でゴールの角に目印をぶら下げて、繰り返し繰り返しフリーキックの練習をしていました。 選手権直前の調整合宿でのセットプレーの練習で、相当な確率でフリーキックを決めていました。 綺麗な弧を描いたボールはキーパーの手をかすめて『神様コース』へと吸い込まれました。 待望の先取点に我々は彼のもとに駆け寄り、そこで歓喜の輪…のはずが…そこで始まったのは彼の『カズダンス』でした!笑 彼、『KINGカズ』が大好きだったので! セキ、やるなら事前に言って欲しかったよ!笑 あのフリーキックは『努力の人』関本恒一を象徴するワンシーンだったと思います。